骨伝導ではない、オープンイヤータイプのShokz OpenFitを購入したのでレビューします。
Shokz OpenFitのスペック
スペックはこんな感じ
バッテリー | 7時間(本体のみ)、28時間(ケース込み) |
コーデック | SBC,AAC |
本体の防水性能 | IP54(水の飛沫を防ぐ) |
タッチ操作 | 有り |
スマホアプリ | 有り |
重さ | 8.3g(片耳)、57g(ケース) |
マルチポイント | 非対応 |
再生周波数 | 50Hz‐16kHz |
マイク | デュアルノイズキャンセリング |
Shokz OpenDotsとの違い

OpenDotsは、OpenFitの前身となったモデル。OpenFitと同じ非骨伝導のオープンイヤータイプです。OpenDotsは現在販売がなく公式サイトに情報がありません。
デザインの大幅な改良で装着感や音質がアップしてました。バッテリーライフも伸びていますね。
では、OpenFit、開封していきます!
開封と中身チェック
ペリー!
箱。2年保証のラベルが輝く。完全ワイヤレスイヤホンで2年保証がつくのは非常に珍しい。
箱の裏。
パカ!
充電ケース。OpenFitはケース込みで28時間使用可能。
中身。イヤーフックを重ねて収納する設計です。オープンイヤータイプはイヤーフックがあるのでケースが大きくなりがちですが、OpenFitはこの設計によってインイヤー並のコンパクト化に成功しました。
奥行き6.5cm、幅6.5cm、高さ2.5cm。
オープンイヤータイプのOladance Wearable Stereoと比べるとこんな感じ。
こちらはインイヤータイプのTWSとの比較。
厚みはむしろShokz OpenFitの方が薄い。
充電ケース込みで75.4g、片耳8.3g。
端子はUSB-C。
説明書とUSB-CtoAケーブル。付属品はこんなところ。
Shokz OpenFitの特徴、メリット
特徴とメリットは下記。
- オープンイヤータイプとしてはめちゃくちゃ軽い
- 着け心地、フィット感は最高クラス
- ケースもコンパクトで軽い
- 左右どちらか片方の使用ができる
- バランスの取れた素直な音質
- バッテリーは7時間、ケース込みで28時間
- タッチ操作は反応良好でやりやすい
- 2年保証
それぞれ解説します。
めちゃくちゃ軽い
片耳の重さは8.3g。オープンイヤータイプの代表的な機種と比べると、下記の通り。
- Cleer ARC2…13g
- Oladance Wearable Stereo…12.7g
- Shokz OpenFit…8.3g
着け心地、フィット感が最高クラス!
前述の通りめちゃくちゃ軽いので着けてる感覚がほとんどない。
イヤーフックは形状記憶素材の入った細いシリコンでフィット感が最高クラス。
外耳に当たる部分はリキッドシリコンを採用していて、指で押すむにゅーってなります。耳当たりがとてもいいです。
Oladanceのフィット感も非常に良かったですが、OpenFitはフィット感に加えてめちゃくちゃ軽いのでほんとうに着けているのを忘れました。
ランニング使用も想定されたつくりなので、激しく動いても違和感なし。
これ以上、着け心地のいいイヤホンは自分史上ではないです。
ケースも軽くてコンパクト!
繰り返しになりますが、軽くてコンパクト。ケース込みで75.3g。奥行き6.5cm、幅6.5cm、高さ2.5cm。
オープンイヤータイプでここまで小さくできたのは画期的だと思います。オープンイヤータイプはイヤーフックがある分どうしても大きくなってしまうんですが、イヤーフックを重ねて納めることでこのコンパクトさを実現しました。非常によく考えられてますね。
左右どちらでも片耳使用OK
オフィスの利用では片耳だけで使用する人も多いと思います。
ながら聞きイヤホン5機種の店舗試聴レビューでも書いていますが、オープンイヤータイプのイヤホンの中には、左右どちらかしか使えないとか、そもそも片耳だけは使えないとかもありました。
OpenFitは左右どちらでも片耳使用OKです。
バランスの取れた素直な音質
低域から高音域までバランスが取れたチューニングで、非常に聴きやすいですね。
低音は若干控えめに感じます。アクション映画などを観るときはちょっと迫力不足に感じるかもしれません。が、このコンパクトさと装着方法にしては十分に出ていると思います。
中音域は非常にナチュラルで、ヴォーカルや動画の声が非常に聴きとりやすいです。サ行がキツイと感じることも全くないです。
高音域もきれいに鳴りますね。高音域の鳴り方は、イヤホンの良し悪しが出やすい所ですが、OpenFitは雑な鳴り方はしません。シンバルやハイハットが綺麗に鳴ります。GOOD!
そして空間表現も得意で音場が広く感じました。
OpenFitは非常に丁寧な音質チューニングが施されていて音楽も十分楽しめます!
バッテリーは7時間、ケース込みで28時間
ケース込みで28時間使用は安心感ありますね。
オープンイヤータイプは用途がシーンが限定されるので、充電は月一くらいでいけそうです。
タッチ操作は反応良好でやりやすい
タッチセンサー部分には突起があるので、手探りでタッチポイントを認識できるのがとてもいいです。
TWSってタッチセンサーがどこにあるか分かりづらい事が多いですが、これは非常にわかりやすくて使いやすい。本当に細かいところまで気が利いてます。
反応も良好でストレスなし。
また、デフォルトでは、1回タッチのアサインがありません。そのためご操作がなくストレスを感じません。2回タッチで再生と停止となります。
2年保証がデカい
ほとんどのイヤホンは保証が1年ですが、OpenFitは2年間の保証が付きます。
壊れやすい精密機器で2年間の保証はデカいと思います。
ちょっと気になるところ
正直OpenFitで気になるところはほとんどないですね。
強いて言えば。
- マルチポイント非対応
- ワイヤレス充電非対応
- 低音弱め
の2点くらいでしょうか。
マルチポイント非対応
同時接続できるのマルチポイント接続には非対応。
仕事でガンガン使いたいのであれば少し不便かもしれません。
マルチポイント対応のオープンイヤーならCleer ARC2しかないです。
ワイヤレス充電非対応
ワイヤレス充電非対応なので、ワイヤレス充電に慣れている方には不便に感じるかもしれません。
低音は控えめ
低音は控えめです。
動画を観るにしても、アクション映画などは迫力不足に感じるかもしれません。逆にトーク中心のコンテンツなんかはむしろ明瞭で聞きやすいです。
迫力ある低音を求めるならCleer ARC2がおススメです。
その他の確認しておくべき点
ペアリング方法は?
一回目はケースを開けるだけでペアリングモードになります。
2回目以降はケースを開けて、両方のタッチ部分を長押しすればペアリングモードになります。
OpenFitは骨伝導?
Shokzといえば骨伝導イヤホンが有名ですが、OpenFitは骨伝導ではありません。
スピーカー部から音を出して空気振動を鼓膜に届けるイヤホンです。
音漏れは?
オープンタイプなので音漏れはある程度あるので、電車とかは避けたほうが無難。
とはいえ、OpenFitは音漏れしにくいようにスピーカー部の位置や形状が工夫されていて、耳の中に音を閉じ込めるような構造になっています。
オフィスで同僚につけてもらい、普通に聞こえるくらいの音量にしてもらいましたが、それほど気にならなかったです。オフィスくらいのノイズがある場所で、ある程度周りと距離があれば問題ないレベルです。
アプリでボタンカスマイズが可能

アプリで2つのタッチ操作のカスタマイズが可能。
- 2回タップ
- プレスアンドホールド
上記2つの変更が可能です。
イヤホンだけで音量調整はできる?
上記の通りアプリのボタンカスタマイズで音量調整できるようになります。
プレスアンドホールドに音量を割り当て可能。
ただし、曲送りができなくなります。
ファームウェアのアップデート方法
ファームウェアのアップデートはアプリを使います。
アプリを開いて、OpenFitをつなぎます。
「右上の設定ボタン」→「設定」→「ファームウェア・アップデート」→「アップデート」と進めばアップデートできます。
更新がない場合は最新と表示されます。
ケース保護はしておこう
シリコンケースが千円くらいで買えるので、つけておいた方がいいでしょう。
【結論】フィット感とコンパクトさで選ぶなら買っていい
Shokz OpenFitは音質はやや軽めではあるものの、「音楽をしっかり鑑賞したい!」という目的でなければ十分に良い音質です。
オフィスやトレーニングなど使用目的が明確で、フィット感やコンパクトさを重視するならこれ以上の選択肢はないでしょう。
もう少し大きくて若干重くなってもよければ、Oladance Wearable Stereoが安くておすすめです。Oladanceウェアラブルステレオレビュー!でレビューしていますのでご参考まで。