NOBUNAGA Labs 霧降 豪レビュー！【硬質で芯のある音】

HIFIMANのヘッドホンなどに使えるバランスケーブルNOBUNAGA Labs「霧降」は空間表現が素晴らしく、ANANDAでも愛用していました。その霧降の8芯バージョン「霧降 豪」を購入したのでレビューします。

霧降 豪のスペック

霧降 豪スペックはこんな感じ。

芯の本数以外は霧降と全く同じです。

霧降 豪の外観

パッケージはこんな感じ。NOBUNAGA Labsは全部これです。

裏はこんな感じ。保証は3ヶ月ですね。

霧降 豪。

4.4mmプラグはこんな感じ。

左が霧降 豪、右がノーマル霧降

無印の霧降と比べるとかなり太いのがわかります。

線材、皮膜は同じで、4芯の霧降を8芯にしたのが霧降 豪。

外観はこんな感じです。

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音質チェック！

霧降 豪で多ジャンル聴きましたが、印象を一言で言うと「シャープでやや硬め」。

低域がタイトになってアタック感が出て、各楽器の輪郭が明確になり音像定位に安定感が出ます。「硬めの音」といってもキツさは感じず、聴き疲れはないです。

以下、HIFIMANのヘッドホンで感想を書いておきます。アンプはSENNHEISER HDV820。

HIFIMAN ANANDAとの相性

HIFIMAN ANANDAはコスパの高いミドル機。ノーマルケーブルでは低域〜中音域がやや強めです。ANANDAはこちらでレビューしていますのでご参考まで。

霧降 豪にするとさらに中低域の厚みが増して、かなり迫力のあるバスドラを楽しめます。EDMなんかはかなり気持ち良く聞けますね。高音域もしっかり出るしヴォーカルもさらに近づく印象。ポップスもかなりいいです。

トリオジャズはカチッとした音で、やや音場が狭く感じますが、カチッとした音で悪くないです。

ロックはややドンシャリ感がでてちょっと聴きづらく感じました。全体的に音が密集している感じで、音像定位がやや不明瞭に感じます。

ANANDAでは、全体のバランスと音場の広さを優先し、無印の霧降の方をオススメします。ANANDAのリケーブルはこちらで紹介していますのでご参考まで。

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HIFIMAN Aryaとの相性

HIFIMAN AryaはHIFIMAN ANANDAの上位機種。Aryaはこちらでレビューしていますのでご参考まで。

結論、HIFIMAN Aryaとの相性は抜群です。

NOBUNAGA Labsのケーブルは他に「霧降」「蓼科」を所有していますが、Aryaとの相性で言うとどれもパッとしない感じでした。

それぞれ、Aryaに繋いで聴いた印象をまとめると下記のとおり。

• ノーマルケーブル…中低域～中域がやや弱くアンバランス
• NOBUNAGA Labs霧降…高音域の透明感を強調するため、もともと高音域の強いAryaでは過剰
• NOBUNAGA Labs蓼科…中低域が強調されすぎてAryaの魅力である高音域の透明感が失われる

一方で、今回購入した「霧降 豪」にすると、

• 高音域の透明感を損なうことなく、中低域〜中音域、を程よく補完
• さらに、もう少し上の中高音あたりも強調し、ピアノやアコギのアタックが強くなり一音一音の輪郭が明確に
• ノーマルだと全体的にフォーカスの甘さを感じるが、「霧降 豪」はピタッとピントのあった音像表現に
• 低域は力強くタイトに
• ややヴォーカルが近くなる

といった感じで、ノーマルケーブルの不満点を見事に解消し、さらにAryaの魅力をワンランク上げてくれました。

霧降 豪を購入してから、Aryaの出番が非常に多くなり、最新のポップ、ロックも70年代のファンク、ソウルも、50年代のジャズもこれで楽しんでいます。

まとめ

NOBUNAGA Labs霧降 豪はヘッドホンとの組み合わせを間違わなければかなりいいケーブルです。全体的に硬めでカチッとした音なので、ややソフトフォーカスなヘッドホンと組み合わせるといいかもしれません。

以上ご参考になれば幸いです。