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オーディオテクニカATH-TWX9をソニーWF-1000XM4と比較レビュー

オーディオテクニカより完全ワイヤレスのフラグシップATH-TWX9が2022年9月3日に発売されました。

WF-1000XM4と比較しながら音楽マニア、オーディオマニアの視点から音質メインでレビューします。

ATH-TWX9

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サウンドハウス

WF-1000XM4の発売から1年2ヶ月、価格差は?

  • ATH-TWX9…33000円(2022年9月3日発売時の価格)
  • WF-1000XM4…33000円(2021年6月25日発売時の価格)

どちらも発売時の価格は33000円。

ATH-TWX9はAmazonですと現在は30000円(1%ポイント)、さらに10月14日まで3000円のキャッシュバックがあります。

WF-1000XM4は発売から1年3ヶ月ほど経過した9月13日17:14現在はAmaoznで25732円(1%ポイント)となっています。

上記を加味した実質価格は下記の通り。

  • ATH-TWX9…26700円
  • WF-1000XM4…25474円

発売から1年以上経って値崩れしてきたWF-1000XM4に、ATH-TWX9が寄せているようです。

対応コーデックを比較

まず注目したいのは対応コーデックです。

  • ATH-TWX9…aptX Adaptive、aptX、AAC、SBC
  • WF-1000XM4…LDAC、AAC、SBC

96kHzのハイレゾ伝送が可能なコーデックに違いが。ATH-TWX9はaptX Adaptive、WF-1000XM4はLDACとなります。

ATH-TWX9はaptX Adaptiveなのがネックか

aptX Adaptiveのハイレゾ伝送を可能にするには送信側と受信側ともに「Snapdragon Sound」に対応している必要があります。(48kHzの伝送であれば不要)

ATH-TWX9の箱にあるSnapdragon soundのロゴ

現状、aptX Adaptiveに対応したスマホは圧倒的に少ないです。なので、所有しているスマホがaptX AdaptiveまたはSnapdragon Soundに対応しているかが重要。

Snapdragon Sound対応デバイスはQualcommのサイトにありますが、見てみると日本で発売されているモデルは非常に少ないです。

そんな中で私はハイコスパで有名なスマホXiaomi 11T Pro(Amazonで見る)を購入しました。

私はブログを書くために購入しましたが、ATH-TWX9のためにプラス5万する価値があるかといわれると微妙です。そこまで音質にこだわるなら、もう利便性はある程度犠牲にして有線イヤホンとBluetoothアンプとか買ったほうがよっぽど幸せだと思うからです。

WF-1000XM4はLDACで対応機種が多い

一方でWF-1000XM4はLDAC対応。LDAC対応機種は非常に多く、3,4年前のスマホでも結構対応していたりします。

まず、お持ちのスマホがaptX Adaptive、Snapdragon Soundに対応しているか、調べてみてください。

結論、対応していれば迷わずATH-TWX9がおススメ。

対応していなくても、ちょっと迷いますがATH-TWX9がオススメします。理由はコーデックの差では埋められない音質の差です。

音質を比較

まずは高音質コーデックでATH-TWX9、WF-1000XM4と比較します。

aptX AdaptiveのATH-TWX9とLDACのWF-1000XM4を比較!

試聴に使ったスマホは先に紹介したXiaomi 11T Pro(▶Amazonで見る)。音源はAmazon Music UnlimitedやApple Musicのハイレゾ音源です。▶【徹底比較】ロスレス、ハイレゾ音楽ストリーミングを比較

正直、ファーストインプレッションではATH-TWX9にそこまで感動はしませんでした。

しかし、2週間ほど使って断言できるのはATH-TWX9のほうが圧倒的に音楽的で楽しいという点です。

ハウジングの形状からか、音場はATH-TWX9のほうが若干狭いですがこれはノズルをLongにすると解消されます。

高音域は繊細でありながらしっかりと芯があり、低域も適度に過不足なく量感があります。中音域は引っ込むことなく自然で艶感があり魅力たっぷりに聞かせます。素晴らしいです。

一方でWF-1000XM4はファーストインプレッションではそこそこ感動したものの、使い続けていくうちにその、「生真面目な音」に面白さを感じなくなりました。帯域バランスが良く、優秀。でも楽しくない。そんな感じです。

具体的にはまず高音域に魅力がないです。ATH TWX9と比べると今一歩といった感じ。これはEQで高音域を上げればOKかというとそうではなく、ドライバーの性能だったり、振動板のもつ音色そのものが高音域の繊細な表現に向いてないからです。ATH-TWX9を聴いた後だと、シンバルやハイハットの倍音が貧相に感じます。

一方で厚みのある中低音の質感は悪くないです。ベースとか男性ヴォーカルはWF-1000XM4のほうが巧く表現してくれますね。が、そこ以外に音質でWF-1000XM4が良いと思える点はありませんでした。

トータルでATH-TWX9のほうが楽しく、音楽に没頭できます。

AACのATH-TWX9とLDACのWF-1000XM4ではどうか

では、スマホがLDACには対応してるけど、aptX Adaptiveには対応していない場合を想定して比較します。現状ほとんどの方がこのパターンかと思います。

では、スマホがLDACには対応してるけど、aptX Adaptiveには対応していない場合を想定して比較します。現状ほとんどの方がこのパターンかと思います。

ATH-TWX9はAACにするとaptX Adaptiveほどの精細感はなくなるものの、繊細で歯切れのいい高音域の魅力は失われません。音楽的な楽しさはそのままです。

全体的な密度感という点ではLDACのWF-1000XM4ですが、AACのATH-TWX9よりもWF-1000XM4にはどこか物足りなさが残ります。WF-1000XM4は分析的に聴くには優秀です。が、やはり楽しく聴くという点では、コーデック面で不利であってもATH-TWX9をお勧めしたいと思います。

デザインを比較

ATH-TWX9はデザイン性が高いですね。もちろん好みの問題ですが、持っているだけで満足感のあるデザインがいい感じです。

WF-1000XM4は、一見よくあるTWSといった感じですが、無駄なくスタイリッシュさがあります。

 

ATH-TWX9のケースは独創的なデザイン
ケース横
ケース裏 どちらもUSB-C
本体
WF-1000XM4は結構厚みがあります

サイズと重さを比較

ATH-TWX9は本体約5g
WF-1000XM4は本体約7g

本体はWF-1000XM4のほうが重いですが…。

ATH-TWX9のケースは約58g
WF-1000XM4のケースは約40g

ケースはWF-1000XM4のほうが18g軽いですね。

ケースと本体込みだと下記の通り。

  • ATH-TWX9は68g
  • WF-1000XM4は54g

バッテリー持ちはWF-1000XM4の方が良く、しかも軽いという結果に。

イヤーピースと着け心地を比較

ATH TWX9はイヤーピースが豊富で、着け心地も軽い

ATH-TWX9のイヤーピースはシリコンですね。着け心地は非常に軽く長時間でも疲れません。また装着するときも耳に押し込むだけでスッと入ってくれて楽。

付属のイヤーピースは径が違うものが4種類(XS,S,M,L)、ノズル部の長さが違うものが3種類(Short,Standard,Long)で合12種類付属します。

全部で12セット

最初から装着されているものはMのStandardです。

ノズル部の長さが3種類あるのは面白いですね。

軸の長さが違う

それぞれ試しました。着け心地はそこまで変わらず、音の変化が楽しいです。私が聴いた感じだと下記の違いがありました。

  • Short…低音が強化されて、やや高音域が弱くなり音場が狭くなる。やや大味な印象。
  • Long…やや低域がほんの少し弱くなる。リヴァーヴがよく聞こえ、空気感が加わり音場が広くなる。細かいニュアンス表現が増す。
  • Standard…ShortとLongの中間的な音。ヴォーカルが近く感じる。

個人的にはLongがおすすめ。ATH-TWX9のやや狭い音場を解消してくれます。

WF-1000XM4の着け心地はやや違和感

WF-1000XM4のイヤーピースはウレタンです。フィット感が高く遮音性も高いです。その分装着するときには耳栓と同じようにウレタンを指で圧縮してから耳に押しこむ感じです。やや手間がかかりますね。

着け心地はというと、ATH-TWX9と比べるとサイズも重さもあるので若干違和感を感じますね。イヤーチップの質感がいいので痛いとかはないですが、耳の穴が広がる感じが苦手な方もいるかもしれません。

付属するイヤーピースはS、M、Lの3種類です。

ノズルはこんな感じ

耳垢が侵入対策はそれぞれ違いますね。

ATH-TWX9に付属するイヤーチップ
ATH-TWX9はメッシュ、WF-1000XM4はスポンジ

ATH-TWX9はノズルがかなりワイドなので、他社製イヤーチップは合うものが少ないかもしれません。

本体の操作性を比較

ATH TWX9だけの特徴として、物理ボタンがついている点が挙げられます。

誤操作を防ぐ目的ですが、やや使いづらく感じました。本体が小さいので、もちろんボタンも小さいです。なので指の太い方ほど押しづらく感じるでしょう。

しかも、押してもしっかり機能しないこともあります。ご操作を防止するための物理ボタンも、しっかり動作しなければ意味がありません。ここらへんは今後アップデートで改善されていくと思います。

また、タッチ操作も可能です。感度が3段階で切替可能。効きが悪いと感じれば感度上げるといいでしょう。

一方でWF-1000XM4はタッチ操作のみ。こちらはとくに不満なく使えています。使い勝手という点では、発売からしばらく経ちアプデを繰り返してきたWF-1000XM4が有利です。

ノイズキャンセリング性能を比較

ノイキャンはどちらも優秀

ノイズキャンセリング性能は、ATH-TWX9よりも、イヤーピースの違いも含めてWF-1000XM4のほうが若干優秀。とはいえ、TWSの中ではどちらも優秀な部類。安い機種だと低域しか効かなかったりしますが、どちらも高い周波数までしっかり減衰してくれます。

最適化はWF-1000XM4が優秀

ATH-TWX9にはオプティマイズ・ノイズキャンセリングシステムがありまして、その場の騒音を測定して最適な設定をしてくれます。こちらは本体のボタン操作やタッチ操作だけでもできます。

一方でWF-1000XM4は自動で最適化を行ってくれます。

【WF-1000XM4】止まっているとき、歩いているとき、走っているとき、乗り物に乗っているときの4つのシーンを自動で判別し最適化

ちなみに歩いているときは外音取り込みになります。

【WF-1000XM4】歩いているときは外音取り込みモードになる

安全性を考慮してのことでしょうね。至れり尽くせり。

ヒアスルー、外音取り込みを比較

ATH-TWX9のヒアスルーはかなり自然な音で、イヤホンなしの状態とほぼ変わらないです。これはイヤホンそのものの音質とマイクの性能が優秀なためでしょう。これほど自然な音で聞けるイヤホンはあまりないですね。

WF-1000XM4のヒアスルーも優秀な部類ですが、ATH TWX9で聞いた後だとやや不自然な音に感じました。人工的というか、作られた音に感じますね。悪くはないです。

バッテリーまわりを比較

ノイキャンなし音楽再生で下記のとおり。

  • ATH-TWX9…最大6.5時間、ケース併用で最大19時間
  • WF-1000XM4…最大12時間、ケース併用で最大36時間

ATH-TWX9はWF-1000XM4のおよそ半分と短め。通勤通学で使うだけなら問題ないです。

ただ、1日WEB会議、研修で使うとかだと、ATH-TWX9は心もとないです。

仕事でガンガン使うとなるとWF-1000XM4のほうが安心ですね。

マルチポイント、マルチペアリングはどちらもアリ

どちらもマルチポイント、マルチペアリングに対応しています。

特に使いづらいと感じることはなかったですね。

防滴性能はどちらもIPX4

どちらもIPX4。日常使いでは問題ないレベルです。

結論

主要なポイントを比較してきましたが、機能面やバッテリー持ちなど、使い勝手の面でWF-1000XM4はストレスなく使えるでしょう。

とはいえ、音楽を聴くのが主目的であれば音楽的で楽しい音質のATH-TWX9をオススメしたいです。繊細な高音域とはハイレベルな帯域バランスは非常に魅力的です。また、ATH-TWX9は装着感が軽くて疲れにくい、そしてデザイン性が高いのもポイントです。

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