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beyerdynamic DT 1990 PRO レビュー

2016年9月に発売されたDT1990PROをしばらく楽しんだのでレビューします。

DT1990PROは剛性が高い反面、やや側圧は強く長時間の使用には向かないです。が、音楽を愉しむ上でとても良いヘッドホンです。

音質は、比較的多くのジャンルを気持ちよく聞かせることができますが、特にビートの効いたポップスが最高です。開放型でありながら、タイトなリズムが気持ちよく、ややピリッとした中高音域がアクセントの魅力的なヘッドホンです。

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beyerdynamicについて

beyerdynamicはドイツのオーディオメーカーで、1924年(!)にオイゲン・ベイヤーによって設立された超老舗メーカーです。主にプロ向けの機材を開発しているメーカーですが、コンシューマー向け製品も出していてドイツ製品らしい実質剛健さ、ハンドメイドらしい丁寧なモノづくりが魅力のメーカーです。

2016年9月に発売されたDT1990 PROは2022年現在も音楽ファン、オーディオファンから愛される名機。プロ向けのラインナップに入り、安定した出音とハードな使用にも耐える実質剛健さが魅力です。今回レビューしながら細部を見る事でその信頼性の高さが窺えました。

2022年9月15日より、beyerdynamicのイヤホン、ヘッドホンが直販サイトのみの販売になり、保証も1年になるとニュースが流れてきました。10月現在Amazonでもまだ販売されていますが在庫なくなり次第終了ということでしょうか。

DT 1990 PROの外観

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ヘッドバンドはレザーで高級感あり

ヘッドバンドはレザーで覆われていて、頭に当たる部分にはスポンジが入っていて当たりが柔らかいですね。

上部にはbeyerdynamicのロゴ。ステッチが入っていてかっこいい。

ねじ穴が6角星でトルクスというらしいですが、トルクスドライバー持ってる人はなかなかいないと思います。交換するのがちょっと大変そうですね。

ここは使用に伴い劣化する部分なので、簡単につけ外しできるようにしてほしいかなといったところ。

スライダーは9段階

スライダーは9段階の調節が可能。

ほんの少し前後に回転して、フィット感を高めてくれます。

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イヤーパッドはやや固め

※イヤーパッドはバランスタイプとアナリティカルタイプの2種類付属しますが、レンタル品のためバランスタイプしか付属していませんでした。

バランスタイプのイヤーパッドは前面ベロアで中材はスポンジ(?)でやや硬め。

形状は傾斜なくフラットですね。

裏面は通気性を高めるためのパンチングが施されています。音質にも影響があります。

また、取り外し、取り付けはかなり簡単にできるのはポイント高いです。交換するときに壊しちゃった!なんてことはなさそうです。

ちなみに交換方法は外すときは引っ張るだけ。着けるときはイヤーパッドの出っ張りと、ハウジング側のへこみを合わせてクルクル回していくとハマります。自転車のチェーンをはめる要領です。

このツメにひっかけてぐるぐる回すと取り付けられます

ハウジング

DT 1990 PROは特徴的なハウジングです。密閉型のDT 1770 PROのイヤーカップを中抜きして金属メッシュを張り付けたような構造になっています。

中抜きして開放型にしたような形状

中抜きしてる面積のほうが小さく、セミオープンといってもいいような感じ。

HD660Sとかの開放型と比べると音漏れは少ないほうですね。まあそれでもまあまあ音漏れはします。

コネクタージャックはミニキャノン

コネクターは片出しのミニキャノン。

ロックがかけられる点はプロ向けといった趣を感じます。

片出し故にバランス化するには、ケーブルを買えば済むという話ではなく、内部の配線をいじる必要があるようです。

ケーブルは2種類付属

ケーブルは太くしっかりした素材で、安心感があります。コネクター部分にbeyerdynamicのロゴ。3.5㎜に6.3㎜のねじ式変換コネクターがつけられています。

 

3メートルのストレートケーブルのほかに5メートルのカールケーブルも付属します。質のいいケーブルが2本付属するのは良いですね。

DT 1990 PROの着け心地は?

前述の通りDT 1990 PROは若干強い側圧、若干固いイヤーパッドのため長時間の使用では疲れると思います。ただ私は頭大きめの男性であることは付け加えておきます。

ハウジングはは上下と前後にも少し動いてフィット感を高めてくれます。真逆までは回転しません。

DT 1990 PROのスペック

  • 再生周波数帯域:5~40,000Hz
  • インピーダンス:250Ω
  • 感度:102dB

スペックはこんな感じです。

上下のレンジ感は広すぎず狭すぎずといった感じで非常に聴きやすいレンジ感です。この価格帯で比べるとHD660Sほど高音域の伸びはなく、HIFIMANのANANDAやSUNDARAほどの重低音は感じないといったかんじです。

インピーダンスは高いものの、感度が高めなのでそれほど鳴らしづらい印象はありません。

私が使っているiFi xDSD Gryphonの出力は最大1000mwですが、静かな部屋で聴いてボリューム98(MAXは106)でちょうどいいくらいです。

音質レビュー

テスラ2.0ドライバーとやや硬めのイヤーカップとやや強めの側圧による出音のタイトな安定感

テスラ2.0ドライバーの制動力は素晴らしく、音像はクリアで輪郭は滑らか、ギュッと凝縮された密度感というか濃密さもあります。粗さは全く感じません。

また、DT 1990 PRO安定感のあるタイトな出音が魅力。特に重低音が鳴り響いた時のハウジングの振動が少なく出音への影響が少なく非常に安定した出音を聞かせます。やや硬めのイヤーカップ、やや強めの側圧がこの安定感を生んでいますね。

 

8kHzの適度なスパイスが心地良いがアンプによっては刺さるかも

※引用元SOUND GUYS

DT 1990 PROの音質を特徴づけているの8kHz辺りのピークです。この帯域は持ち上げすぎると、いわゆる刺さるポイントです。が、実際に聞いてみると、ヴォーカルのサ行がきつかったり、シンバルがうるさいとは感じることはありませんでした。もちろん個人差はありますし、私が使っているアンプはややこの帯域がマイルドな傾向のアンプ。硬めの音質のアンプだとちょっと刺さるかもかもしれません。

8kHz付近のピークが評価の分かれ目になりそうです。私はこのピークが適度に効いたスパイスのように「またDT 1990 PROの音を聴きたい」と思わせる求心力として魅力に感じました。

開放型というよりセミオープンな感じ

DT 1990 PROは開放型という位置づけです。他の開放型は、金属メッシュで覆うものが多いですが、DT 1990 PROは密閉型のDT 1770 PROを部分的に中抜きしたような構造です。

密閉型のDT1770 PRO

実際、DT 1990 PROはDT 1770 PROの開放型バージョンという位置づけで、ドライバーなど他のパーツは同じものです。▶DT 1990 PROとDT 1770 PROの比較(サウンドハウス)

あらためてDT 1990 PROのハウジングを見てみるとこんな感じです。

DT 1990 PROのハウジング

見て目でも開放されている面積はあまりなく、金属メッシュも目が細かいですね。

音漏れは開放型のなかでははかなり抑えられている部類です。

このハウジングとイヤーパッド含め、装着した時にできる空間が狭いためか、DT 1990 PROは同価格帯の他の開放型と比べると音場は狭め。もちろん、密閉型よりは開放感のある音場ではありますが、HD660Sや、SHR1840などと比べるてしまうともう少し広さがほしいかなといったところ。

 

DT 1990 PROにはどんなジャンルが合うか

明確な音像表現、締りのある低域、適度に刺激のある高音域。DT 1990 PROにはビートやグルーヴに重きを置いた音楽がベストマッチです。

一方で空気感や音場表現はやや不得手な印象で、オーケストラやライブ音源、緻密な音響処理を施した曲はちょっと苦手かなと感じました。端的に言うと音が近いです。クラシックでも小編成ものやソロピアノとかはある程度よく聞けますが、やはりその場の空気感は感じづらいです。

DT1990PROが向かない人とおすすめな人

DT1990PROが向かないのは次の人。

  • 中高音が苦手
  • 大編成のクラシックを聴く
  • 頭が大きく長時間使用したい

DT1990PROがオススメなのは次の方

  • 中高音域の刺激がほしい
  • 音の広がりよりも音や声を近くで感じたい
  • 頭が小さい

やはり、側圧の強さと中高音域の刺激をどう取るかで変わってくると思います。

8kHz辺りの盛り上がり、ヴォーカルでいうとサ行にやや特徴があり、ここをどう捉えるかで評価は大きく変わってくると思います。

また、開放型の中ではやや音場は狭めなので、音の広がりを感じたい方には他の開放型をオススメします。

側圧は強めですが、は頭が大きい私でも2時間位の使用なら気にならないです。

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