2021年5月17日Apple Musicが料金据え置きの月額980円でロスレス、ハイレゾ配信を提供する発表をしました。提供は6月から。
2021年6月、Apple Musicのサブスクリプションの登録者は新次元のサウンドを追加費用なしで利用できるようになり…
追加料金なし、Apple Music高音質配信の概要
概要は下記の通り。
- ロスレス音源を再生できる
- 24bit/96KHzまでのハイレゾの配信もある
- 空間オーディオもある
- 追加料金なしの月額980円
- 使い方は音質設定を変更するだけでOK
- 6月より提供開始
以上です。
なぜこんなに騒がれているのか
これは事件です。理由は、同様のサービスが月額1980円であるのに対してApple Musicは月額980円ですからね。
同様の配信サービスとは次の2つ
- Amazon Music HD
- mora qualitas
- deezer HiFi
2021年5月現在国内では上記2つがロスレス、ハイレゾのストリーミングとなります。
そもそもロスレスとは?
そもそもロスレスってなあに?っていう方もいると思うので簡単にご説明します。
ざっくりいうとロスレスは非圧縮音源であるCDに限りなく近い高音質の圧縮形式。
もう少し詳しく説明すると下記。
ストリーミングサービスではデータ量を軽くするために音源を圧縮して配信しています。
圧縮には次の2種類があります。
- ロッシー(Lossy)圧縮
- ロスレス(Lossless)圧縮
この2つ。
ロッシー圧縮はロス(Loss)のある圧縮だから、ロッシー(Lossy)。楽曲の一部を間引いて圧縮するので欠損(ロス)が生じ、音質低下は免れない。
対してロスレス圧縮はロスがないのでロスレス(Lossless)。こちらの圧縮は間引かず、置き換える圧縮方法で欠損がない。
SpotifyやApple Musicでは前者のロッシー圧縮での配信となります。
ハイレゾとは何か
一言で言うとCDを超える音質のこと。
CDの音質とは16bit/44.1KHzまたは24bit/48KHz。これもざっくりいうと量子化bit数(16bit)は音の強弱表現が豊かになり、サンプリング周波数(44.1KHz)は高いほど高音域を表現できる。
JEITAは24bit/96KHz以上をハイレゾと定義。
空間オーディオとは何か
こちらは私も未体験なのでなんとも言えませんが、Dolby Atmosによる立体音響のことだそうです。
ステレオも立体音響ではありますがさらに立体的に聞こえる技術だそう。
どういう人がロスレス配信の恩恵を受けられるか
先日したツイートです。
ストリーミング(ダウンロード含)よりCDの方が音がいいと感じるなら、Apple Musicのロスレス配信で恩恵を受けられる可能性は高いですよ。そうなんですよ。だってロスレス圧縮はCDにかなり近い音質なんですもの。そうでしょ?
— けく (@MusicKeku) May 18, 2021
同じイヤホンなどを使ってCD音源とストリーミング音源を聴き比べて違いがわかるのであればロスレス配信の恩恵を受けられると思います。
Bluetoothは伝送時に圧縮されてしまいますが、表現力の高いイヤホンなら違いがわかるかもしれません。
ちなみに、ロスレス音源はデータ量も大きくなるので、外で聴くときは通信制限を受けないように注意が必要です。
ライバルサービスの動向
Amazon Music HD
Amazon Musicは海外ではApple Musicに合わせて値下げを発表しています。
国内ではまだですが、時間の問題ではないかと思います。
Spotify
つい先日Spotifyもロスレス配信サービスを発表しましたが、こちらは料金未定。
ハイレゾも無いようなので厳しい戦いを強いられそうですね。
mora qualitas
mora qualitasは、同じロスレスでも音質がいいという評判を獲得しています。とりあえず今の所値下げの発表はありません。
とりあえずリリース次第僕も使ってレビューしようと思います。
Apple Musicのロスレス配信はいつ?
6月との発表でしたが6月2日21:30現在まだアプリのアップデートはありません。とりあえず待つしかなさそうですね。