月額料金
HMVmusicは月額980円プランのみ
複数の端末で同時に再生することはできませんが、ログインすれば別の端末で 再生することはできます。
Spotifyの有料プランは3つ
①1アカウントで月額980円の個人向けプラン。
②6アカウントで月額1480円のファミリープラン。
③1アカウントで月額480円の学割プラン。
個人で使う分にはどちらも料金は同じです。
家族で使う、あるいは学生の方は格安プランのあるSpotifyが断然オススメになりますね。
曲数
HMVmusic、Spotifyともに4000万曲以上となっています。
基本的に登録曲に大きな差はありません。それもそのはずでどちらもJASRAC、NexToneという楽曲の著作権管をしている団体に登録された曲を配信しているからです。
音質
ビットレート
まず始めにビットレートです。
ビットレートとは1秒当たりのデータ量のことで音質の良し悪しに直結する数値です。ビットパーセカンド(bps)という単位で表します。CD(正確にはCDDA)は1411kbpsで、これを非圧縮音源といいます。
現在のストリーミングサービス一部を除いては圧縮音源を配信しています。データ量が少なくなり配信に有利ですが、情報量が減りますので少なからず音質に影響が出ます。
とはいっても今の圧縮技術も素晴らしいので320kbpsであれば、よっぽど耳が肥えていたり、大音量で聴かない限り聴き分けは出来ないでしょう。
そしてHMVmusicとSpotifyですが、最高で320kbpsです。どちらも最高音質設定ならCDに迫る音質ということです。
HMVmusicは標準音質と最高音質の2段階設定です。標準音質のビットレートは表記がありませんが、HMVに問い合わせたところ128kbpsということです。最高音質は320kbpsです。
圧縮形式についても問い合わせましたが非開示とのことです。
Spotifyは4段階設定が出来ます。
低音質は24kbps、標準音質が96kbps、高音質が160kbps、最高音質が320kbpsです。
ノーマライズ
ノーマライズとは音量を均一にする処理のことです。これによって曲が変わった時に音量差がなくなり、音量調整をせずに聴き続けることができます。
特に、年代の違う曲を聴いていると音量の差が顕著に感じられます。例えばビートルズからOfficial髭男dismに曲が変わった時に「音デカ!」となって音量を下げることがあります。ノーマライズされているとそのような煩わしさはありません。
車を運転していて音量操作がしづらい時などにも役に立つ機能です。
初めてHMVmusicを聴いたときは音がいいと感じましたが、調べて分かったことは、ノーマライズがされているかされていないかの差でした。
ただ、音楽好きからすると出来るだけ余計な処理をせずに聴きたいと言うのが正直なところです。なので音量調整ができる場面であればこの処理は不要です。
HMVmusicにはその機能はありません。
原音を聴いて欲しいというポリシーなのか、現状ではその機能はありません。
SpotifyはON/OFFができて、デフォルトではONになっています。万人受けする設定といえます。
EQ(イコライザー)
EQは特定の周波数をブーストしたりカットしたりして特性を変える機能です。
EQはHMVmusicは非搭載です。
Spotifyはイコライザーが搭載されています。6バンドのざっくりしたイコライザーですが、一応ついています。
余計な処理はしないという観点からすると、非搭載でも良いと思います。私は様々な音楽プレイヤーアプリを使ってきましたが、イコライザーが搭載されていても結局めんどうだし、原音のまま聴きたいので使ったことがありません。
プレイリスト
プレイリストはストリーミングサービスにおいてとても重要です。聴きたい曲が見つからなければ意味がないですもんね。知っている曲を聴くだけであればプレイリストは必要ないかもしれません。
しかし新しい曲、未知の曲、こんな曲が聴きたかった、という曲が見つかった時の嬉しさというかテンション上がって他の人にも聴いて欲しいって思う瞬間ありますよね。
というわけで音楽を楽しむ上で、その時の気分にあった曲、発見を促すプレイリストがあるかどうかはかなり重要なファクターです。
HMVmusicのプレイリスト
HMVmusicのプレイリストの作成者は大きく分けて2者です。
サービス提供元のKKboxとHMVmusicのキュレーターによるものです。
HMVmusicのキュレーターによるプレイリストがとにかく気合が入っていて、尖りすぎていついて行けなることもしばしばあります(笑)。
邦楽担当、洋楽担当、ヒップホップ担当、ジャズ担当、ソウルR&B担当、ワールドミュージック担当、ダンスミュージック担当、クラシック担当などジャンルごとに担当が決められていてかなり専門性の高い、マニアックな選曲が楽しめます。
例えばヒップホップ担当によるプレイリストを見てみましょう。
ヒップホップ担当による「StoneThrow BeatBag」。ストーンスローレーベルに特化したプレイリストです。こんなマニアックなプレイリストは他のストリーミングサービスでは見たことありません(笑)。
邦楽担当による「日本語ラップのエポックメイキング」。一曲目にいとうせいこうでラストはPUMPEEで締めくくる最高かよっていうプレイリストです。かっこ良すぎ。こういう音楽シーンの流れを汲みとったプレイリストがいい感じですね。
ダンスミュージック担当による「ダンスミュージックとしてのアイドル」。アイドルは興味ないけど、ダンスミュージックは好きっていう人いますよね。こういうプレイリストは痒いところにジャストに手がとどきますね。
以上のような他には絶対ない独自のプレイリストが魅力なんですよね。プレイリストごとに確固たるコンセプトが感じられます。
Spotifyのプレイリスト
Spotifyのプレイリストは「時代の空気にあった音楽をうまくまとめたもの」と言った印象が強く、良くも悪くも万人受けするものが多いです。お洒落で心地良い音楽は見つかるけど永く使っているとちょっと飽きやすいところがあります。
Spotifyにはさらにサジェスト機能があります。
再生履歴から好みに合ったプレイリストを自動生成したり、オススメのプレイリストを表示してくれます。
探さなくても好みの曲が聴けるのは良いですね。というか探すという行為をほとんどしなくなります。
ですが、サジェスト機能に頼っていると似通った音楽ばかりになってしまってちょっと飽きてきますね。
とはいえ音楽=BGMであればとても便利な機能です。
プレイリストの作成
HMVmusicで不便なのは自分のプレイリストが作れない点です。HMVに問い合わせたところ今後実装予定とのことです。あくまで予定です。
Spotifyはもちろんできます。
回線
回線速度が遅いときに曲がが途切れ途切れになることがあります。特に格安SIMで混雑する時間帯や場所では顕著です。
そんな時は音質を下げてみましょう。
HMVmusicの標準音質の設定は128kbpsです。実際途切れ途切れになった時に標準音質に変えるとちょっと通信環境が悪くても再生可能です。私は朝の乗車率8割くらいの通勤電車でもノンストップで再生できています。
一方、Spotifyの場合、低音質設定は24kbpsという超低音質の設定が可能です。これならよっぽどでなければ再生できるでしょう。
聴けると言っても24kbpsですので、もうそうなったらオフライン再生しましょう。
オフライン再生
オフライン再生はどちらも可能です。
HMVmusicではキャシュという言い方をしています。
HMVmusicのキャッシュの音質はストリーミング再生時の設定とリンクしています。標準音質に設定していると、標準音質で再生され、標準音質でキャッシュされます。
高音質に設定を変更すると、標準音質でキャッシュされた曲は高音質で再ダウンロードされるようです。なので大量に標準音質でキャッシュしたあとに高音質に変更すると一気ににダウンロードされるので、はじめから高音質に設定しておいたほうが良いでしょう。
ちなみに最大キャッシュ曲数は5000曲でそれを超えると古い順に削除されるようです。
Spotifyはストリーミング音質とダウンロード音質を個別に設定できますので便利ですね。
まとめ
ここまで比較してきましたが、利用プランの豊富さ、機能面では圧倒的にSpotifyが優れています。
HMVmusicは2019年4月にサービス始まったばかりなので、まだまだ発展途上といった感じです。
とはいえプレイリストのマニアックさ、独自性は特筆すべき点です。Spotifyは耳障りの良い曲を際限なく聴くにはとても良いです。ですが永く使っていると、ちょっと飽きてしまうこともあると思います。そんなときにHMVmusicを試して、自分の音楽の嗜好性を広げてみるのも面白いでしょうね。最大一ヶ月の無料期間もありますし自信を持ってオススメします。
ちなみにHMVmusicの無料期間を最大限に利用するには毎月25日に登録すると良いです。そうすると1ヶ月プラス5日間ほど無料で使えます。
私はなんとなくBGMが欲しいときは受け身にSpotify、どっぷり音楽に浸りたいときはHMVmusicと使い分けています。
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